陶芸に興味持ったきっかけ(3)

麗子像で有名な画家の岸田劉生は、かなり興味があり大体の作品は見ました。岸田劉生のプロフィールを読むと、バーナード・リーチから、いろいろヨーロッパの文化を教わってと、リーチとの交流が見えるのですが、『静物(湯呑と茶碗と林檎三つ)』や、『静物(赤き林檎二個とビンと茶碗と湯呑)』など見てると、おなじ茶碗が出てくるなと思っていました。それはそれで、色々調べるうちに、バーナードリーチのスリップ・ウェアだとわかりました。リーチの、このタイプのスリップウェアは、同じ形でないものの、駒場の日本民芸館にあります。
http://www.city.osaka.lg.jp/contents/wdu120/artrip/gallery_pickup_03.html

岸田劉生『静物(湯呑と茶碗と林檎三つ)』
『静物(赤き林檎二個とビンと茶碗と湯呑)』

バーナード・リーチ《生命の木のモチーフのある湯呑み》

自分は岸田劉生が好きなので、リーチの茶碗そのものよりも、劉生の絵の茶碗のほうが、イボイボ歪んだ形が魅力的に思います。
スリップウェアというのは、かなり昔からあるようですが、イギリスの産業革命以前に技術が隆盛したと、安価な赤土に色々化粧土をしたり描き落としして、釉薬より粘土でグラフィックをつくり、酸化(完全燃焼)で焼成すると
朝鮮で磁器が流行る以前の井戸茶碗、粉青沙器も、赤土に、化粧土して、鉄で絵を描いたりして、透明釉薬かけて、還元(不完全燃焼)で焼くと、基本的な操作は、ほとんど同じ、酸化で焼くか?還元で焼くか?が大きく違うと、割と描かれる絵柄も素朴、釉薬も凝らない、そういうざっくりしたところが魅力でないかなと思います。

粉青沙器も、スリップウェアも、粘土で形を作り釉薬で絵付けしたような物ではなく、粘土そのものに鉄など鉱物の含ませ方で、色分けし、装飾したり絵付けして、ガラス質の釉薬でコーティングしたようなものです。そのときの粘土や釉薬の鉱物の調合、酸化や還元など焼き方の違い、絵柄や形など様式の違いなどありますが、粘土で絵付けして釉薬でコーティングする基本的な作り方は、似たような物と感じます。

引き戻って、バーナード・リーチは、イギリス式のトーマス・トフトを真似たようなスリップウェアをメインでつくってることが多いですが、粉青沙器のような作品も、少し作っていたようです、リーチは、アジアに来て柳宗悦などとも交流があったので、そういう関係で、そういう作品も作っていたようです。
http://www.tate.org.uk/art/artworks/leach-vase-t12080
Vase 1958 by Bernard Leach 1887-1979

僕が、リーチの作品を見るとき、古き良きスリップウェアのイミテーションとか、そういうことを感じて、今ひとつリーチの作品そのものに関心出来ないのですが、リーチが興味持っていた作品群や、人との交流を通した影響は面白いなと思っています。

Thomas Toft(スリップウェア)

Thomas Toft(スリップウェア)

粉青粉引鉄絵 草花文 瓶(粉青沙器) 東洋陶磁美術館蔵

粉青粉引鉄絵 草花文 瓶(粉青沙器) 東洋陶磁美術館蔵

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